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技術情報

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HCL(ヒューマン・セントリック・ライティング)

人に寄り添う優しい光(Vol.1:HCLのご提案)

わたくしたちメディアフェイスは明かりの表現を通じて、人々に感動や驚き・ワクワクやリラックスを与えられるような演出を考え、提案してまいりました。
そして今日、様々な環境で照明は単なる「明かり」だけではなく、生活をより快適にするための重要なファクターとなっています。

およそ10数年前、お客様の要望からデジタル制御で調光可能な製品と制御システムの開発をスタートしました。現在に至るまで研鑽に励んでおりますが、それは当初最大の目的であった「エネルギーの効率化」だけでなく「調光制御」を<自然な形>で行う「光の質」への取り組みであったと考えます。

調光制御技術については、こちらもご覧ください。

HCL(ヒューマン・セントリック・ライティング) =「人に寄り添う光」

この考えは「光のもたらす効果」は「視覚(明るい)以外にも様々な効果をもたらす」という概念に基づいています。

HCLの考え方の根幹

1、人が幸せを感じるように、気持ちの安定や健康促進を目的とした照明
2、職場や学校で集中力を高め、安全性と効率性を向上させる照明
3、人の持つ自己免疫力を高め、治癒過程および慢性疾患の予防や治癒をサポートする照明

Lighting Europa(欧州照明工業会)は下記のように説明しています。

「HCLの位置付け」
HCLとは、
●人々の生物学的、感情的、健康、または幸福に利益をもたらすことができる照明の一種
●LEDなどを利用したスマート照明を調光し、1日を通した自然光を模倣することによって実現される

照明業界はLED化による、エネルギー効率が高く持続可能な照明製品を提供しながらも、社会に対する照明価値の向上は「インテリジェント照明」に基づく「ヒューマンセントリック照明」によってもたらされる。

HCLのポイントをこの3点(「非視覚的側面」の考えに基づいた照明環境)として位置づけ、弊社の新たな柱として取り組んでいきます。

人に寄り添う優しい光

地球の自転はおよそ24時間周期ですが、人の身体は本来「25時間リズム」で行動しています。
体温や血圧、ホルモン分泌などカラダの基本的な働きはこのリズムで動いており、「1時間のズレ」をリセットするのに最も有効なのが「朝の太陽光」を浴びることだと言われています。
この他にも、人間は太陽光がもたらす「光の量(明るさ)」と「光の色(色温度)」によって生体リズムが促され機能を活性化させています。

(地球の24時間周期に合わせて、カラダの基本的な働きを変化させるリズムは「サーカディアンリズム(概日リズム)」と呼ばれています。)

しかしながら、現代社会においては太陽光の下での生活が困難なだけでなく、多様なストレスにも晒され、私たちの「サーカディアンリズム」は崩れがちです。乱れたリズムを放置しておくと、食欲低下、作業効率の低下、免疫力の低下など多岐に渡る能力・働きに影響を及ぼすと言われています。

HCL=人間指向の光

これまでのLED照明の多くは「エネルギー効率」や「空間演出」を中心に考え開発製造されてきました。
HCLはそこから一歩進み「人が本来必要とする自然光の効果」を取り込むことで、人の感情や心身の状態に呼応させ、生産性や集中力の向上につなげると言った、照明の非視覚的側面に焦点を置いています。

弊社では10年以上もの期間、LED光源のデジタル制御技術・開発を積み重ねてきたことで、環境・暮らし・活動内容に応じた「24時間フルオートコントロール」「パーソナライズ・ライティング」が可能となりました。
これらの技術を用いて、現代における「自然光(の変化)を模倣した照明」による環境提案を行ってまいります。